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ITエンジニア向いてる人はどんな人か【①マインド・思考編】

# 概要

# 書いたきかっけ、前置き

採用活動や若手との交流の中で、思ったことや伝えている内容を振り返ってみて、結局どういう人がエンジニアに向いているのかをまとめてみた。

あくまで個人的見解であることと、これから記載していく内容に該当しないからといって IT エンジニアに向いていない、という意味ではないと前置き。

# 目次

大まかに以下 4 つのカテゴリに分けて記載していく

本ページでは「マインド・思考編」として、どういったマインド・思考の人が IT エンジニアに向ているかを記載する。

# IT エンジニア向いてる人のマインド・思考

# 既存の仕組みの悪いところや、不便なところを改善したいという気持ちがある

世の中で新しく出てくるサービスや技術は、既存のもので悪い部分を改善したり、より便利なものを付け加えたりといったものがほとんどである。

サービス開発においては、それらの観点が非常に大事なのは言うまでもないが、ミクロなところでいうと、プログラミングならより良いコードに、インフラ構築ならよりよい設定になどを、細かい粒度で気にしながら日々の業務を行うことが、いい品質のプロダクトを生み出す。

逆に言うと、悪いと思ってるところを見て見ぬふりをしたり妥協したりする人は、仕事での成果はともかく、成長度合いが低くなるので、この要素はかなり重要だと思ってる。

# いいものを作りたい、社会や誰かの役に立ちたいという気持ちがある

新規プロダクトの開発や、既存のプロダクトの保守は、当然ながらそれを必要とする人や組織がいて、需要があるため存在する業務である。

使う人がより便利に、より役に立ち、大げさな言い方だがより幸せになってほしいという気持ちがあるかないかで、生産物の品質はかなり変わる。

あまりネガティブな事例は上げたくないが、例えば官公庁と民間の web サービスで UI、UX に雲泥の差が出てるのはこの要素に尽きると思ってる。 (まあ、そもそも民間企業の場合は UI/UX をよくして、ユーザに使ってもらわないと企業の死活問題になる、ってのもあるけど)

# 他責ではなく自責寄りの考え方ができる

IT 業界の仕事では、トラブルが小さなものから大きなものまで日常茶飯事で起きる。

それが例え自分に過失があるわけではなく外的要因だとしても、その度に他の人や環境のせいにして何もアクションをしないと、状況は一向に良くならないどころか、対処に追われて業務が回らなくなる → さらなるトラブルの要因となるという負のスパイラルに陥る。

例えば急な仕様変更があった場合、

  • 要件決める際にもっと突き詰められなかったか
  • 変更が起きそうなところは予め後のフェーズにずらせなかったか
  • 変更があっても大丈夫なバッファをとれているか

例えば部下やチームメンバーがバグを出したとき、

  • その人員へのタスク割り振りは工数的、能力的に妥当だったか
  • 成果物のチェック体制がちゃんとしていたか
  • 正しいインプット情報を渡せていたか

などなど、何にせよ何かしら振り返りを行い、自分が足りていなかったところはなかったかを自問自答し、同じようなトラブルが発生するのを繰り返さないよう改善をしていくことは重要。

# 自分の限界を決めつけず、向上心がある

IT 業界のエンジニアは仕事柄、無理難題を言われたり、未知なる技術へのチャレンジが必要なシーンが幾度となくある。

最初から無理だと思って妥協案を出したり、だましだましな成果物を作成したりといったことは、予算や納期を考慮したリスクヘッジの観点から必要になることもある。ただ、その中でもこれは無理だろうと決めつけてやるか、ベストプラクティスを模索しながらやるかどうかで成果物の品質や、その過程で得られる経験・知識に大幅な差が生じる。

また、そういった壁を乗り越えられたら満足するのではなく、次にまた新しいことにチャレンジする意欲や、同じような仕事なら前よりも良くする意欲がある、ということも非常に大事。

# 個の利よりも組織の利を優先する考え方ができる

自分 1 人だけで完結する仕事なんてほぼなく、仕事をするうえで必ず関わる人や組織は存在する。

チームで仕事することが多く、業務の幅や量に波が多い IT エンジニアは特に、時には自分よりもチームとしての利を優先しないと、回りまわって自分に負荷が返ってくることがよくある。

また、私の経験上、自己中心的や他者に関心を示さないような人がいると、それが自然と周りに伝搬してチームや組織はうまくいかなくなり、生産性や品質の低下につながることはよくあった。

因みに、経験浅い人やメンバークラスの役割の人はともかく、マネジメント層や PJ を推進していくような立場の人は、これができないとはっきり言って仕事してないのと一緒だと思ってる。

# 所感

書いてて思ったけど別に IT エンジニアに関わらず他の職種でも大事なことばっかりだな。。。

尊敬できるようなエンジニアや、会社員時代にお世話になった上司の方々(一部のダメ上司を除いて)はだいたい当てはまってる気がする。

あとは、偉そうなことをつらつら書いておいて自分自身もまだまだなところもあるなって思った。