ITエンジニア向いてる人はどんな人か【②性格・趣向編】
# 概要
# 書いたきかっけ、前置き
こちら に記載
# 目次
- ① マインド・思考編
- ② 性格・趣向編 ←本ページ
- ③ 仕事の取り組み方編
- ④ 基礎能力編
本ページでは「性格・趣向編」として、どういった性格・趣向の人が IT エンジニアに向ているかを記載する。
# IT エンジニア向いてる人の性格・趣向
# IT 技術が好き
これがやっぱ一番大事なポイントだと思ってる。
エンジニアは覚えることが膨大(技術の進歩は日々凄まじい速度で行われるので実質無限)な為、日々半永久的に勉強をし続けなければならないのだが、IT 技術に関心や興味がある人は新しい技術の取得やアップデートが苦にならず、自然と息を吸うようにそれらが行っていける。
技術は仕事で業務を通じて学んでいけばいいじゃんと思われがちだが、仕事で得られる知識や経験だと圧倒的に足りないのと、職場や会社は学校じゃないので段階踏んで網羅的に必要なことを学んでいけることは無い。
また、仕事ではその人のスキルでできそうな仕事しか振られないことがほとんどなので、スキルアップ速度が遅いと高いレベルの仕事がなかなか任されず、それによって仕事を通じて成長できる速度も落ちる。
TIP
# 採用面接時などにこの要素を聞く際に注意したほうがいいこと(自分への戒めも兼ねて。。。)
応募者側は当然自分をよく見せる努力をみんなするので、ほとんどの場合程度の違いはあれ、経歴やこちらの質問に対する回答の内容は盛られる。
- 今何か自己学習されてますか
- エンジニア活動(技術ブログや個人開発など)はされてますか?
このような定番の質問をするとき、よくある躱され方として、
「今はやっていませんが、今後あれやりたい、あれやろうと思ってます」的な話で回答されることがよくある。 (ほんとによくある。まあそういうテンプレがこの界隈近年広まってきたんだろうきっと)
私のこれに対するベストプラクティスの質問は、
「なんで今やってないんですか?」って聞いてその反応で熱意というかそもそもそれをやる気なのかがわかるようになってきた。
いつやるの?いまでしょ。に通ずるのだが、本当に IT 技術に関心や興味がある人や、やる気ある人ならそもそもすでにやってるし、本当に何らかの事情があってできてない人は明確なできない理由や、できないことの悔しさが伝わってくる。
# 効率の悪いことや非合理なことが嫌い
IT 業界は常に技術がアップデートしていくので、古い技術やこれまで行ってきた仕組みなどは定期的に見直して改善し続けることが大事。
最新の技術を使用していても、もっと効率のいいやり方がないか、今のやり方で改善したほうがいいものはないかなど、常に効率を上げるための改善意識があることは大事で、この要素に当てはまる人はそれがそこまで意識しなくてもできる。
私自身もこれにすごく当てはまっていて、効率の悪いことや非合理なことを見つけると無性に改善したくなる。
# 人とのコミュニケーションが好き
関係性ができてない人達だと、ちょっとしたことでも質問するのに戸惑ったり、日々のコミュニケーションで誤解をされないよう表現を気にして、特にチャットで文章考えるのに時間かかったりして、生産性が下がる。
これは人や会社にもよるが、仕事の内容だけしかコミュニケーションの機会がない PJ だと、必然的にやりとりが固くなり、上記に記載したようなことが起きやすい。
仕事の内容とは関係ない雑談(やりすぎはダメ)や仕事以外の時間でのコミュニケーションはあったほうがいいと個人的には考えていて、コミュニケーションが好きな人達が集まると経験上だいたいそういう流れになって、日々のやり取りが円滑になる。
# 気遣いができる、人の気持ちを理解できる
仕事をしているとたまに、自分さえよければいいやと思う人が残念ながらいたりする。
例えば、チーム開発などで、
- 与えられた自分のタスクだけが終わればいい
- 他の人の実装内容や開発環境を考慮しない
- 属人性が高い部分で共有するためのコメントやドキュメントを書こうとしない
などのような形で作業されるとチーム全体の生産性や品質が確実に下がる。(むしろいないほうがマシレベル)
人間誰しもお互い助け合いながら生きている。仕事も同じで、チーム内で困った人がいたら助けたり、チーム外でも困っているチームがいると援助できたりするような文化や風習であれば生産性の向上や品質の高い成果物ができる。
自分ファーストになること自体は普通というか人間として当たり前だと思うけど、チームや組織のことも考えることは IT 業界に限らずどの仕事でも必要なこと。
TIP
# 成果物をレビューしてもらう側の人に伝えたいこと
プルリクエストでのコードレビューや資料などのレビュー依頼をする時、成果物だけを投げてレビューをお願いをされるとレビューアは大変なので、そんなことはしてはいけない。
レビューアはレビューをするだけが仕事じゃなく、日々の自分の業務の傍らレビューをしていることがほとんどであり、レビューに時間を割けない。
最低限レビューをお願いする際は以下の内容を簡潔に付け加えて、レビューアがレビューしやすいようにして余計な時間を消費させないようにすることが大切。
- レビューの目的、観点
- 成果物の概要、トピック
- 意図が伝わりづらい内容や議論が必要なものであれば、作成/変更意図
# 意見をはっきり言えるタイプ
遠慮したり、間違ったことを言ってしまうことを恐れたりして、自分の意見をちゃんと言わない人は多い。 (これは日本人の良いところでもあって悪いところでもあると勝手に思っている)
日々の業務で、一つの情報を伝えるか伝えないかで、業務に多大な影響を及ぼすことはざらにある。また、共有する人に、これはあえて伝えなくてもわかってるだろうと思っていても、案外知らなかった&違う認識でいた、ということもよくある。
ディスカッションがメインの会議などでは、経験や知識の量よりも、いろんな人の観点や考え方のほうが大事になることが多いので、非常に大事。
ただし、当たり前だが顧客や目上の人に対してゴリゴリいったり空気の読めないことを言ったりするのはダメなので、その辺は探り探り程度を調整しながらは大事。
# コツコツした積み重ねが好き
IT 技術は常に進化しているとはいえ、根底となる技術はほぼ変わらない。つまり、基本的には知識は積み上げしていくものであり、近道はない。
RPG ゲームに例えてみると、
- 一つ一つ学習、経験していくことで少しづつできることが増えていく:⇒ レベル上げ
- 習得したそれぞれの知識が点と点とで結びあっていき、新たなスキルになる:⇒ 技習得
- 山場なフェーズや炎上案件を乗り切る:⇒ ボス戦(大量経験値獲得)
みたいな感じで、成長していく過程を楽しめる人はこれが無限にでき、成長速度が高い。
# 所感
性格や趣向は人それぞれ個性が出るもので、いわば生まれ持ったもの。そういう観点では一種の才能って解釈もできる気もする。
転職する度に高い確率で転職先の会社から性格診断や適性検査やらされてた時は、こんなの何の意味があるんだと思ってたけど、合否や所属を決める為には理にかなってるんだなぁと今さら思った。